独身貴族の団塊ジュニアの孤独死

人間関係が希薄な現実

ゴミ屋敷の中での孤独死というと、高齢者だけのことと思いがちですが、30代や40代の働き盛りの世代でもゴミ屋敷になった中で孤独死を迎えることも少なくはなく、むしろこの10年間に3倍にも増えている傾向にあります。中でも、独身貴族の団塊ジュニアに増えているというのです。この年代でも、ゴミ屋敷と孤独死の関係性は意外にも深いといえます。

理由は、信じられないようなことですが、元気だった方でも一旦、病気やケガなどで動けなくなると精神を病んで離職に陥り、そのまま引きこもりのようになって死を迎えることになるからです。

特に最初から引きこもりなのではなく、むしろ、会社や趣味などで社会とつながっていたとしても、急激にこのような状態になる危険性は誰にもあり、男性などは、離婚をきっかけに孤独死を迎えることも多いといいます。

結局は、人間関係が絶たれることで、孤独な状態を作り出してしまうといえるでしょう。万が一、死後に身内につながる関係の方が見つかったとしても、迷惑がられるか、孤独死の現場を訪れても何の感情も抱かないかなど、人間関係が希薄な現実が見えてくることも多いといいます。まさに、時代を映す鏡ではないでしょうか。